終活の意味を考える

迷惑をかけないことが終活なの?

大学の就職活動の就活に倣い、人生の終わりの活動をすることとして名づけられた終活ですが、周りの人に迷惑をかけないよう、自分のことはすべてきちんと終わらせておこうという活動です。
自分の葬儀の手配をしたり、お墓を用意しておく、遺書を書いて相続で揉めないようにするなど、生前に自分の終わりを迎えられるよう準備しておきます。
もしくは葬儀やお墓の希望や、パソコンのパスワードなどをエンディングノートに書き貯めて置き、もしものときに家族がそれを見れば困らないようにしておきます。
もともとは自分の人生に心残りがないように、または自分の人生を見直す意味で始まったことだと思われますが、最近では周りに迷惑をかけないために行うものが終活だと思っている人も多いようです。
自分が死んだ後に周りに迷惑をかけないようにと、いろいろ配慮することも大切ですが、完全に迷惑をかけないわけにはいきません。
人間は生きている限り必ず誰かに迷惑をかけているもので、自分が迷惑をかけていないつもりでも、知らないところで迷惑をかけていることもたくさんあります。
迷惑をかけないことは美徳と思われていますが、あまりにも過剰になりすぎると息苦しくなり、生きづらくなってしまいます。

人間は迷惑をかけあいながら生きるもの

死んだ後は仏教式のお墓に入りたいと思う人も多いと思われますが、仏教の教えでは縁起という言葉があります。
人々が相互に関係しあい、支えあいながら生きるという教えですが、それは周りに迷惑をかけあいながら生きるということにもつながります。
終活という言葉に踊らされて周りに迷惑をかけないことに過剰になりすぎてると、仏教の真理を無視した活動になっているともいえます。
周りに迷惑をかけないことで善行を積んだと思うかもしれませんが、一人よがりになってしまっては、仏教の教えから背くことになります。

真如苑で仏教の教えを学ぼう

終活をすることで成仏できると思っている人も多いかもしれませんが、終活イコール成仏ではありません。
正しい仏教の教えを学ぶことで、どのような終活をすることが望ましいのかが分かってきます。
真如苑は仏教の教えを説いているお寺なので、終活で悩んだときは真如苑でお話を聞いてみるのも良いかもしれませんね。
真如苑は東京都に総本部がありますが、全国に寺院があるので、どこの地域でも相談することが可能です。
真如苑では定期的に法要も行っていますので、まずは参加してみてはいかがでしょう。終活の本来の意味が何なのかを読み解けるかもしれませんね。